第二話 「切手買取大作戦」始動!
切手をもっとも高く売るために、僕は次のようなプランで売却するようにしました。
- 切手の枚数、額面を正確に把握
- 買い取ってくれる業者を調べる
- 評判の良い5社に査定をしてもらう
- その中で一番高い査定の業者に売却する
こんな感じで、業者を比較しながらもっとも高い査定を出してくれたところに売却します。5社に限定したのは、切手売却に時間をかけすぎるのは無駄だと考えたからです。
それでも5社に査定してもらうとなるとそれなりに時間は掛かるはずです。でも、1円でも高く売るには、やはり実際に利用して比較しないとわかりませんよね。
大変そうですが、親父の切手コレクションを高く評価してくれる業者を見つけるために頑張ろうと思いました。
遺品の切手を数えてみた
ということで、まずは切手の枚数、および金額にしていくらあるのかを数えることにしました。親父がどれだけ切手を収集していたのか把握しないと相対的な判断ができませんからね。
それに、ぶっちゃけ「いくらあんねん!?」っていうのも気になります。
切手ブックから1枚1枚取り出し、額面ごとに分けていきます。
途中経過がこれ。
これでもまだ全体の1/3程度です。
ちょっとわかりにくいですが切手シートが束になってます。
全部出し終わったら、シートの枚数と、バラになっている切手を紙に書き込んでいきます。すべて書き終えたあとは電卓で計算していきます。
けっきょく4時間かかりました( ;∀;)
もう二度とやりたくありません(笑)。
その結果、、、
切手の種類 | 額面 | 枚数 | 額面金額 |
未使用切手 | 5円 | 203枚 | 1,015円 |
7円 | 289枚 | 2,023円 | |
10円 | 890枚 | 8,900円 | |
14円 | 20枚 | 280円 | |
15円 | 1,621枚 | 24,315円 | |
20円 | 7,215枚 | 144,300円 | |
24円 | 20枚 | 480円 | |
30円 | 35枚 | 1,050円 | |
35円 | 1枚 | 35円 | |
40円 | 39枚 | 1,560円 | |
50円 | 637枚 | 31,850円 | |
60円 | 301枚 | 18,060円 | |
70円 | 1枚 | 70円 | |
100円 | 81枚 | 8,100円 | |
130円 | 10枚 | 1,300円 | |
150円 | 10枚 | 1,500円 | |
使用済切手 | ― | 398枚(使用済み外国切手含む) | ― |
外国切手 | ― | 133枚 | ― |
収入印紙 | 20円 | 100枚 | ― |
合計 | ― | 12,004枚 | 244,838円 |
合計枚数 12,004枚!
合計金額(額面ベース) 244,838円!
※金額は外国切手、使用済切手は除外
数えている最中は、10円や20円の切手が多く、「大した金額ではないのかな?」と思っていましたが、その分枚数が多かったので24万超えという結果に!
思っていたよりも高額でびっくりしました。
親父・・切手収集にけっこうお金使ってたのね・・
親父の切手コレクションの中には、いわゆる「プレミア切手」と呼ばれるものがいくつかありました。プレミア切手とは、額面以上の値段で取引されるレアな切手です。
なぜプレミア切手のことを知っているのかというと、もしかしたら価値のある切手があるかもと思い、このような本を購入して調べてみたのです。
ちなみにAmazonで2冊1,500円くらいでした。しかしこの本、なかなか見ごたえがあって面白い本でした。現在の実売価格や、切手が発行されるまでのエピソードなど詳細に解説してあります。
せっかくなので、ちょっとここで、親父が残した切手コレクションをご覧ください。
切手に興味がない方は読みとばしてください(笑)
「次へ」をクリックすると、売却方法を調べた話へ飛びます。
親父の切手コレクション
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これは中国切手の「オオパンダ」
可愛らしい絵柄ですよね。 中国切手の中でも超有名な切手で、切手ブームが終わった今でも人気の切手なのです。 1次発行と2次発行があり、写真は2次のもの。1973年に発行されました。 種類は6種類あるのですが、親父が収集したオオパンダは5種類のみ。 1種類足らずに残念です。当時でも入手しづらかったのかな? ちなみにこのオオパンダは全部で24枚ありました。 バラになっていますがいくらになるか楽しみです。 |
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前のページでもちらっと紹介した「明治天皇銀婚記念切手 二銭」です。
発行はなんと1894年!今から120年以上も前の切手なんです! 日本初の記念切手として有名で、美品であれば5,000円以上の値段がつくこともあります。 ちなみに親父の明治銀婚は、使用済みのため価値はかなり下がりそうです。 ですがかなり貴重な切手であることは間違いありません。 どこで入手したのか気になる逸品です。 |
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希少な中国切手です。
1949年発行の切手で、毛沢東と中華人民解放軍があしらわれた切手になります。 未使用で保存状態も良好です。 |
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通称、五重塔と呼ばれる航空切手です。
今では航空切手は発行されておらず、めずらしい逸品のようです。 地味なナリをしていますが、実売価格500円前後するようです。 |
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もっとも衝撃的だったのが三角形の切手です。
モナコで発行されているようですが、おそらく日本での価値はありません。 こんなマイナーな切手でも買い取ってもらえるんだろうか? |
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皇太子殿下御成婚記念切手です。発行は1959年です。
平成天皇陛下と美智子様の若い頃の肖像がモチーフにされています。 僕は平成天皇陛下・皇后さまの素晴らしいお人柄のファンなので売却しようか迷った逸品です。 プレミア的な価値は低いですが、絵柄が素敵だったので紹介させていただきました。 |
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昭和40年のお年玉切手です。
こちらもプレミア的な価値はありませんが、僕が生まれる10年以上前の切手となると感慨深いものがあります。 |
ここからは価値があるのかないのかわからない切手コレクションです。
僕が知らないだけで貴重な切手があるかも!?
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切手ブック自体も年季が入っておりボロボロです。切手も保存状態の良いものから、汚れや折れが目立つものまでありました。
ここで紹介した切手以外にも、「昔話シリーズ」「琉球切手」「万博博覧会」「東京オリンピック」「札幌オリンピック」「国宝シリーズ」「鉄道シリーズ」などなど、プレミア切手ではありませんが、今では珍しい切手がわんさかあります。
外国切っても多かったです。中国切手、スリランカの切手、メキシコの切手、アメリカの切手など、なかなかお目にかかれないものもコレクションされていました。
切手に興味なかった僕も、見ていて楽しかったです。
とはいえ、今回は切手を高く売るにはどうすればいいのかを調査するのが目的です。これらの切手はどのように売却すればよいのか調べてみました。