最終話 切手を高く売るために必要なこと
さて、長々とここまでお付き合い頂きありがとうございました。切手買取大作戦もこのページで最後となります。
ここでは1ヶ月半かけて切手を売却した僕が、切手を売る際に大切なことをまとめています。
また、このページから見はじめた方にもわかりやすく解説しています。どうぞご覧下さい。
※このページから見始めた方は、「第一話 父の遺品整理で大量の切手を発見」からお読みいただくと分かりやすいです。(ちょっと長いですが)
切手を高く売るコツ
さっそく高く売るコツを見ていきましょう。
まずはざっくり確認してください。
- 複数社に見積もりを出してもらう
- 早く売る
- 売る気を見せる
この3つを実践することが切手を高く売るコツです。
一つずつ見ていきましょう。
複数社に見積もりを出してもらう
絶対に外してはいけないのが、複数の切手買取業者に見積もり(相見積もり)を出してもらうことです。他のことは無視してでも相見積もりだけはとるようにしましょう。
これは当サイトを第一話からご覧ただいた方ならわかっていただけると思います。全く同じ切手を見せたにも関わらず、9万円以上の差が開きました。
9万円ですよ?
僕よりさらに切手をお持ちの方だと、数十万単位で違ってくるはずです。業者を呼ぶという手間はかかりましたが、比較して本当に良かったと感じています。
なぜここまで違いがでるのか、実際に業者の方にお話を聞くことができましたのでここでお伝えしたいと思います。
小さな理由まで含めるとたくさんありますが、一番の違いは「優秀な販路」を持っているか重要だそうです。販路というのは買い取った切手の売先ですね。
例えば、店頭販売やオークションなどしか販路がない業者は、売れない可能性を見越して査定額が低くなります。売れなかったら無駄な在庫になるからです。
しかし、査定額が高い業者は、さらに大きな業者に売るのだそうです。この業者は一般の人間は利用することができず、業者同士でしか取引をしてません。
しかも面白かったのが、「使いづらい小額切手でも無理やり買わせてます(笑)」とのことで、買い取った切手をその業者に全部売ることができるのです。在庫になるリスクがない。だから高く買い取ってくれます。
これを聞いたときは本当に腑に落ちました。優良業者は利益さえ出れば僕たちユーザーにしっかり還元してくれるんですね。今回、5社の出張買取でさまざまなお話を聞けましたが、この話がもっともタメになりました。
もちろん優良業者の中でも買取率やプレミア切手の買取額は違います。なので比較検討することはとても重要な事だと考えてください。
僕みたいに5社も比較する必要はありません。正直面倒です。なので、当サイトでおすすめしている業者2~3社で比較するだけで十分だと思います。
おすすめは「福ちゃん」と「バイセル」です。最低でもこの2社で比較するようにしてみてください。実際に利用した僕のおすすめです。高額査定が期待できます♪
早く売る
売ろうと思ったら早く売ることも重要です。これはどの業者も口を揃えて言います。「売って欲しい」という意味合いもあるとは思いますが(笑)
一番の理由は、切手の価値が低くなっていることが挙げられます。
昔は新しい記念切手などが発売すると、郵便局の周りには行列ができていたそうです。聞いたことがあるかもしれませんが「切手ブーム」のことです。
切手ブームをご存知の50代以上の方であれば懐かしい思い出だと思います。でも、それよりの下の世代になると郵便局に行列ができていたなんて知らない人ばかりなんです。僕も聞いたことがあるだけで、最初は信じられませんでした。
これは切手収集を趣味とする人口が減少したから。
僕みたいに切手に興味のない人が増え、切手そのものに需要がありません。切手はただの道具であり、趣味で収集するようなものではなくなってきているのです。
プレミア切手と呼ばれるような珍しい切手でも欲しい人がいない。需要がないためプレミアの価値が下がる。という悪循環に陥ってしまっているんです。
で、この傾向が年々顕著になっていると教えてもらいました。おそらく今後はさらに切手の価値が下がるとも。切手は価値が下がりきる前に売ることが大切なんですね。
もう一つの理由が、コンディションの悪化を防ぐためです。
切手は紙でできていますよね。紙は湿気や害虫に弱いです。そのため、長年放置すると状態が悪くなりやすいのです。
多少の汚れやキズでも買い取ってはもらえますが、その価値は著しく下がります。このような事にならないためにも、切手を収集するつもりがなければできるだけ早い時期に売ることを心がけてください。
売る気を見せる
ほとんどの業者では、問い合わせや査定時に「ご納得いただければお売りいただけますか?」という質問をされます。
このときに、「納得の査定なら売りたい」と伝えるようにしてください。たとえ見積もりだけ知りたい場合でも、です。
業者としてはその場で買取が成立することが一番なわけです。逃したら他社に売れられ可能性もありますから。特にガソリンなどの経費がかかる出張買取なら1回で決めたいのが本音なんですね。
そんな中で「査定だけの客」と、「売ってくれるかもしれない客」だと、後者のほうが査定員の意気込みが変わります。商売ですから当然といえば当然だと思います。
ぶっちゃけた話をしてくれる査定員さんは、「私たちは買い取ってなんぼなところがあります。なので、売る気があるお客様だと私もがんばりたくなるんです」と話してくれました。
これが本当のところなんですね。
なので、1社で決める場合でも、相見積もりをとる場合でも、「査定が良ければすぐにでも売りたい」ことを伝えるようにしましょう。地味な心理戦ですが、間違いなく効果はあります。
総まとめ
さて、これで切手買取大作成は終了です。
忙しい中、全ページ読んでくれた方には感謝の念しかありません。
僕も切手を売ることがはじめてだっただけに、わからないことだらけでした。でも、業界の裏話やお宝秘話などが聞けて面白い経験ができたと思っています。
おそらく今後、切手を売ることはないと思います。なにしろ切手はもうありませんし、今後収集する予定もありませんから。
あなたもそうだとは思いますが、切手を売るなんてこと何度もすることではありませんよね。だからこそ、失敗のない方法で売却していただきたいと思います。
その際に当サイトが少しでもお役に立てることができたら、、、これほど嬉しいことはありません。僕も頑張ったかいがあったというものです(笑)
それでは、ここまで読んでいただき、、ありがとうございました!
管理人 杉田
最後におまけがあります。1枚だけ査定して欲しい。手元にあるプレミア切手の時価が知りたい方にオススメの査定方法です。とっても簡単なので、興味のある方だけ以下の「次へ」をクリックしてください。