第四話 切手を金券ショップに売ると大損!?
切手を売却するにあたって今回僕が利用した金券ショップは「大黒屋」です。
オレンジの看板で有名ですよね。
僕の中で金券ショップといえば大黒屋なのです。
なぜか?
通勤途中で毎日目にするからです(笑)
それに大黒屋は全国展開している大手中の大手。
なんとなく信頼感があるため大黒屋を利用することにしました。
大黒屋の買取
大黒屋の買取には、「店頭買取」と「宅配買取」があります。
- 店頭買取とは、切手を直接店舗に持ち込んでその場で査定してもらう方法
- 宅配買取とは、切手をダンボールに詰めて郵送し査定してもらう方法
です。
心配症な僕は店頭買取を選択しました。大黒屋を疑うわけではありませんが、ダンボールで送る方法って、なんだかちょろまかされそうなイメージがありませんか?
12,000枚以上の切手を送るわけですから、多少ごまかされても気づかないと思うんです。実際に、こういう金券ショップの買取では、「送った」「送られていない」などのトラブルが後を絶たないとか。
そんなわけで、父の遺品を1円でも高く売りたい僕は、店頭買取をお願いすることにしたのです。
大黒屋の査定
21冊の切手ブックを2つの紙袋に入れいざ出発。
駐車場がない店舗なので徒歩です。
自宅から大黒屋まで15分程度の道のりですが、、、めっちゃきつい!
さすがに重いです。
途中指が千切れそうになって何度か休憩を入れました。
これだけ大量にあると持ち運ぶのは失敗か?
っと少し後悔しつつ大黒屋へ。
大黒屋へ入ると、幸い客は僕一人。
受付のカウンターでさっそく切手をみてもらうことになりました。
対応してくれたのは若い男性スタッフ。
以下、大黒屋スタッフとのやりとりです。
僕「切手ブックが21冊あるので見ていただけますか?」
大「ありがとうございます。さっそく拝見いたします。うわーたくさんありますね(笑顔)」
大「査定に入る前にお伝えしておかないといけないことがあります」
僕「はいはい」
大「海外の切手もけっこうありますよね。当店では海外の切手は買い取りしていないんですよ」
僕「え?そうなの?」
大「はい。今現在日本で使える切手のみなんです」
大「あと、プレミアは考慮しませんがよろしいですか?」
僕「え~!? じゃあ珍しいやつでも額面の何%でしか買い取れないってことですか?」
大「そうなんです」
僕「……」
なんてことだ。
全くアテが外れてしまった…。
さらに男性スタッフにお話によると、
「使い勝手の悪い古い切手、例えば5円切手や10円切手などは額面の10%や20%でしか買い取れないんです」
「以前切手の値段が52円から62円に上がった時があったと思います。そのときは10円切手の需要も多かったので高価買取可能でした。でも今は落ちついてしまい、需要がないためどうしても買取金額が低くなってしまうんですよ」
「逆に今現在流通している切手やハガキは高価買取可能です。額面の80%以上で買い取ることもできます」
とのこと。
額面以上の金額を期待していたわけではありませんが、これでは買取金額は期待できません。しかも買い取れない切手も多いため、金券ショップを利用するメリットはないようです。
この時点で売る気はなくなったのですが、せっかく重い荷物を持って来店したので、悪いなと思いつつ買取対象切手のみ査定してもらいました。
量が量だけに1時間ほどかかりました。
査定結果は…正直がっかりの金額でした。
大黒屋の名誉のために金額は伏せますが、金額に納得できなかったので持ち帰ることに。「他の買取店を当たってみる」と言い残し、重い荷物を抱え帰路につきました。
古切手は金券ショップで売ってはいけない
ここでわかったことは、「古い切手は金券ショップで売ると損をする」ってことです。あくまでも実用性重視であり、機械的に額面の何%で買い取る形になるんですね。
なので、例えば、会社で使っていた大量の普通切手(現行の切手)を売る際に金券ショップを利用するのは有りだと思います。
しかし、個人が趣味で収集していたような昔の切手は、金券ショップだと価値が低いばかりか、買取の対象外になる可能性が高いようです。
これは大黒屋に限ったことではなく、金券ショップ、質屋と呼ばれるところはおおむねこのような買取方法を採用しています。
なので、遺品整理で出てきた切手や、譲り受けた切手は、金券ショップで売らないようにしてください。
僕に残された選択肢は「切手買取業者」を利用することです。結論から言えば、切手買取業者を利用して本当に良かったです。
次のページからはそのときの様子を完全レポートしています。
その結末やいかに!?
ぜひ最後までご覧ください。