プレミア切手「見返り美人」の知識
見返り美人 基本情報
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名称 | 切手趣味週間「見返り美人」 | |
発行 | 1948年11月29日 | ||
額面 | 5円 | ||
発行枚数 | 150万枚 | ||
評価額 | 単片 | 15,000円 | |
シート | 90,000円 | ||
買取相場 | 単片 | 150円~1500円 | |
シート | 9,000円 | ||
概要 | 浮世絵師「菱川師宣」の見返り美人図がデザインされた切手。誰もが一度は聞いたことがある超有名切手です。海外のコレクターにも人気。
以前は美品シートだと50,000円という高値で買取されていましたが、現在では9,000円程度が相場です。 |
見返り美人詳細
今回さまざまな切手買取業者を利用してみましたが、どの業者も一様に言われるのが「見返り美人はないですか?」という言葉でした。
見返り美人とは、日本のプレミア切手の中でも屈指の有名切手です。
もともと5円で販売されていたものですが、その図柄が大変な人気となり、額面以上の値段で取引されるようになった切手です。
未使用美品であれば、5枚つづりのシートで9,000円前後で買い取ってもらうことができます。25円(5円×5枚)の切手シートが9,000円とかありえないですよね。
見返り美人は、もともと浮世絵師「菱川師宣」が描いた浮世絵です。現在は東京国立博物館の館蔵品として保管されており、艶やかな着物姿の女性がふっと後ろを振り返る姿が描かれています。(以下、東京国立博物館より引用)
菱川師宣の信頼できる肉筆画の中で世にもっとも知られた作品であるが,一人立ち美人図である点では珍しい作例でもある。歩みの途中でふと足を止めて振り返った印象的な姿は,まさに「菱川様の吾妻俤」(ひしかわようのあずまおもかげ)(『虚栗』)と謳われたそのものであろう。
菱川師宣は「浮世絵の祖」とも呼ばれており、浮世絵を芸術品になで高めた人物としても有名です。
また、このような浮世絵の他にも「好色本」なども手がけています。好色本とは、いわゆるエロ本のことですw
当時の性の営みを描いた作品は、現在でも貴重な資料として価値があり、菱川師宣を知らしめた要因のひとつでもあります。
そして、この菱川師宣の浮世絵が切手にデザインされたことにより、見返り美人切手は爆発的な人気を誇るプレミア切手となりました。
見返り美人切手の人気は日本だけにとどまらず、海外の浮世絵愛好家、切手愛好家のあこがれの的になった切手なのです。
初版は1948年11月29日ですが、コレクターの強い要望により1991年4月19日にリニューアルされて再販されたほどでした。
このように人気の高い見返り美人は、買取相場も非常に高いです。冒頭でもお話していますが、5円×5枚の切手シートが9,000円前後で買い取られることもあります。
ただ、見返り美人ほど有名なプレミア切手でも、その価値は年々下がってきていると切手買取業者の方にお聞きすることができました。
5年ほど前は50,000円前後で取引されていた見返り美人の切手シートが今では1万円を切ってしまうのだとか。
それでも、もとが25円と考えるなら、1万円以下になろうとも十分高額です。もし手放すなら、これ以上見返り美人の下がらないうちに売却したいものです。
【切手買取大作戦】オヤジが残した12,000枚を超える切手を発見した僕。もっとも高く買い取ってくれる業者を探すため、実際に切手買取業者を利用してみました。その結末やいかに!?